2011年5月27日金曜日

やっぱり変わってる


この間から院内に掲示したり、ホームページに載せる文章を考えています。皆さんへのお知らせなのですが、主に、当院の運営方針や治療方針についてです。こんなこともあんなことも皆さんにお知らせしとかなければと思って書いていると、結構「当院では○○はできませんのでご了承ください」という感じのものばかりになってしまいました。他のクリニックや病院では「こんなことができます。」「ここが他のクリニックとは違います」などの肯定的なものが多いのですが、僕の場合は、逆に「できないことはできない」とあらかじめ患者さんに言っておきたいというところがあるのか、考えついた文章は「できません」ばっかりです。できることはおそらくわかっていただけていると思うのですが、あえてできないことを先にお知らせすることで、間違って当院を受診される方ができるだけ少なくなればと思っています。だって、せっかく来ていただいたのに診断もはっきりせず、治療もできなければ、かえって皆さんに迷惑をおかけすることになりますから。やっぱり変わってますかね(笑)。

2011年5月20日金曜日

変わってるクリニック


「リハビリは週に何回来たらいいですか?」という質問をよく受けます。「理学療法士もしくはトレーナーにお聞きになってください」とお答えしています。このことを話すと、すこしキョトンとされる方もいます。おそらくほかの病院では、医師が、「週に○回はリハビリに来なさい」と指示をしているところがほとんどだと思います。ですからこのような質問を僕にされるのだと思いますが、僕は基本的にリハビリの回数に関しては理学療法士やトレーナーに任せています。実際に手当をするのは彼らですし、彼らが患者さんを治していくのに必要だと思えば回数を増やせばいいし、調子のよい人やホームエクササイズなどしっかりとできる人は回数は少なくてよい(そのホームエクササイズができているかどうかは、トレーナーや理学療法士の方がよくわかっています)と思っているのです。診察室では限られた時間で、限られて空間しかありませんので、患者さんの状態を正確に判断するのは難しいところもあります。ですから、当院ではリハビリ室を他のクリニックさんよりはかなり大きく確保し、動きや筋力がしっかりと評価をできるようにしているのです。もちろん、2週間に1回リハビリカンファレンスがあり、その中で問題のある患者さんに関しては僕を含めてみんなで相談し、その後の方針(リハビリ回数、内容など)を決めていますので、ご安心ください。当院では他のクリニックにはないことがあったり、他のクリニックでは常識のことがそうでなかったり、ほかのクリニックでは非常識なことが常識だったりと、ちょっと変わっているかもしれません()。これも僕が20年間ドクターをさせていただき、その2/3以上をスポーツ整形外科に関わってきた経験から考えたことです。ご理解をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。ちょっと変わっている方がおもしろいかもしれませんよ。




2011年5月13日金曜日

東日本大震災5


大震災から2ヶ月が経過し、復興の兆しが少しずつですが、報道されています。1日の早い復興が望まれます。さて、当院からもなにか支援ができないかと、震災発生直後から考えていました。募金もしましたが、僕らならではのことはないかと考えついたのは医療機器の寄付でした。当院は開院4年が経過しましたが、当初使っていて使わなくなったものが幾つかあります。レントゲンをぶら下げて後ろから光をあてるもの(シャーカステンといいます)、救急カート、レントゲンのフィルム、紙カルテのフォルダー、紙カルテの番号用の札、番号用札に貼る番号シール、防火用カーテンなど数点がもしかしたら被災した医療機関の役に立てるかもと思いました。まずは宮城県の医師会に電話をしてみました。ところが宮城県医師会では支援物資の受付をしていないとのことでしたので、今度は岩手県医師会に電話をしてみました。すると、岩手県医師会ではこころよく物資を受け取っていただけるとのお返事をいただけましたので、早速荷物をまとめて贈ろうとしたのが、先月末でした。しかし、運送会社に問い合わせると、その大きさのものは、岩手県ではまだ個別配送を行っていないので、営業所預りになり受取人に取りに来てもらわなければならないとのお返事でした。支援物資を送っておきながら、相手の手数をかけるわけにはいかないと、それであればいっそのこと我々で運ぼうということになりました。秋田までの飛行機を手配し、そこからはレンタカーをかりて運ぼうと準備をしていたときに、放射線技師さんが「先生、このシャーカステン60Hz用って書いてありますよ」と言ってきました。そういえば、東日本はこちらとは周波数が違うのだということに気づき、早速、業者に問い合わせたところ、そのままでは使えないとのことでした。周波数の変換器をつければ使用は可能とのことでしたが、蛍光灯1本に1個付けなければならず、10本ぐらいありましたので、それを付けたら新品を買うより高くなってしまうではありませんか。仕方なく、シャーカステンを送ることは見合わせました。そうすると、大きさの関係で、運送会社が送り先まで届けることができるとのことでしたので、結局、運送会社に頼んで届けてもらうことにしました。そしてようやく連休明けに無事、物資が岩手県医師会に届いたようです。じゃまにならなければいいのになぁと思いながら、もし不要なら、着払いで送り返してくださいとお願いしておきました。少しでも岩手県の医療関係者の皆さんにお役に立てればと思います。その時一緒に送った手紙もアップしておきます。