2013年4月16日火曜日

季節感

大阪で生まれ、小学校2年生の時に奈良に引越しし、大学に入るまでの10年間は奈良で過ごしました。一番多感な、そしていろいろなことを吸収できる時代を奈良で過ごしたのですが、大学生になって神戸に来た時からよく感じていたのは、奈良に比べると神戸は季節感があまりないなぁということでした。もちろん、大学生で神戸に来ていますので、自然などの周りの景色なんかにはあまり興味はなく、ひたすらどうやって授業をサボろうか、どうやって楽して単位を取ろうかなど、今考えると本当にもったいない時間の使い方をしていたのですが、それでもなんとなく季節感のないことが気になっています。あるとき、そのことをよく考えてみると、キーワードは「田んぼ」であることに気づいたのです。僕は自宅からJR(当時は国鉄)で20分ほどゆられたところにある高校に通っていました。毎日、電車通学をしていたのですが、その電車は、田舎電車(地元の方ごめんなさい)で田んぼのど真ん中を通って行きます。すなわち、電車に乗っている20分間は毎日田んぼを見ていたのです。もちろん小学校や中学校は地元でしたので、周りは田んぼだらけでした。そして、知らず知らずのうちに、田んぼを見て季節を感じていたのにきずいたのです。春の水張りに始まり、苗床が作られ、田植え、そして真夏の青々とした稲の葉、晩夏には青い葉の間から稲穂が顔を出し、やがて、稲穂は黄金に色を変えていきます。台風が来ると稲がめちゃんこに倒れていたり、稲刈りが終わったあとは、稲を田んぼのはざにかけて干していました。(今はそんな光景もないのでしょうね)ところが、神戸に来てからは、日常で田んぼをみることがなくなり、季節感が薄れていったような気がします。でも、最近になって、人生にも少し余裕?が出てきたのか、周りの自然に目が行くようになってきて、自然から季節を感じられるようになって来ました。今日、通勤途中の公園で八重桜が満開になっていました。ソメイヨシノが終わり、春が進んでいくのを感じました。

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